人の家に無料で泊まって交流ができるカウチサーフィンとは?

「無料で人の家に泊まれる」と聞くと、それって大丈夫なの?と思いますよね。私達も実際そう思いました。今回は、カウチサーフィンで2ヶ月ヨーロッパを旅して30名近くのお宅に泊まらせてもらった私達夫婦が、実態や魅力について紹介します!

目次

カウチサーフィンとは?

簡単にいうと

英語名CouchSurfingの名前の由来は人の家の「Couch(カウチ)」つまりソファーで旅をする。
その名の通り、人の家のソファーでいいから、寝かせてもらうホスピタリティプラットフォームです。
もちろん、逆に、人を泊まらせる側にもなれます。

つまり
世界中の人の家に泊まることができ
さらに
自分の家に世界中からの人を泊まらせることもできます。

どんなシステム?

利用者の中で、家に泊まらせる側は「ホスト」、泊まる側は「サーファー」と呼ばれています。
旅をするときにはサーファーとして、家にいるときにはホストとして両方の面で利用している人も多いです。

宿泊までの基本的な流れ
1、サーファーが旅の目的地などからホストを検索
2、泊まりたいホストに日付などを含めたリクエストを送る
3、ホストから承認か否認、もしくは無視される
(承認されれば)
4、メッセージやり取りをして当日の詳細を決める
5、宿泊日当日はそのホストの家だったり、事前に決めた待ち合わせ場所に行く

実はあのAirbnbよりも前からある!

カウチサーフィンの生まれ方が少し面白いので紹介します。

Airbnbも存在しない2003~2004年の頃、
とある学生が、アイスランド行きの安い飛行機チケットを見つけて、思わず予約をし、いざ、ホテルを調べてみると、ホテル代の高さに驚き、途方に暮れていたところ、ITの天才だった彼は一つアイディアが浮かびます。
彼は、アイスランドにある大学のサーバーをハッキングし、そこの学生に「⚫︎月⚪︎日にアイスランドに行く予定なのだが、誰か僕を家に泊まらせてくれる人はいないか?」とメールを一斉送信します。
そしたらたくさんメッセージが届き、これはビジネスになると考え、
「カウチサーフィン」という無料のホスピタリティコミュニティを作ったそうです。

本当に無料なの?

その質問の答えは、実は「NO」です。
月額の利用料を払う必要があります。
かつては無料だったらしいのですが、コロナの影響で最近から有料化されたそうです。
とはいっても、なんとこの月額利用料かなり安いです。
アプリからの支払いだと
月払い:240円/月
年払い:1,250円/年(104円/月)
※年払いなら月払いより1ヶ月あたり58%もお得になります!

ただ、もう一つ支払いが必要なケースがあります。
それは「有料認証」です。金額は6,600で、一度きりの支払いで済みます。
この有料認証をすることで、プロフィールに緑のチェックマークが付き、より良い印象になる効果があります。

安全なの?

この質問には簡単には「YES」とは答えられないです。
30回以上の経験はありますが、私達は今のところ、本当に素晴らしいホストの方々に恵まれて、一つ一つの経験がかけがえのないものとなってます。
しかし、何名かのホストの方の経験話を聞くと、ホスト側としてあまりよくない経験はあったそうです。
例えば、ホテルのように利用する態度のサーファー。
カウチサーフィンでは、無料で泊まる場所を提供してもらう分、何かしらの形で恩返しをする必要があります。家事を手伝ったり、何か手土産を持って行ったり、何より交流を楽しむ事です。
「ホスト」の多くは、外国人との国際交流を楽しむことを目的としています。ただ家に行って寝るだけではなく、お互いの国について話したり、旅の思い出を共有したり、「出会い」を大切にしましょう。

気持ちよく利用するには?

カウチサーフィンは、会った事もない外国人の家に泊まる泊まらせるわけですから、
お互いの相性が良くないと辛い経験になる可能性は十分にあります。

大事なことは、リクエストを送る・リクエストを承認する際にしっかりプロフィールを読んで、
相手がどのような人なのか、何をカウチサーフィンに求めているのかを知ることです。
宗教の都合があったり、持病を持っていたり、食事の制限(ビーガンやベジタリアン)があったり、さまざまなバックグラウンドを持った人がいます。

お互いに気持ちの良い交流になるためにも自分のプロフィールも正直に書き、事前に相手に知ってもらいたいことはしっかりと明記しましょう。
泊まる側は、ホストへの感謝を忘れずに伝える、何かしらの形で恩返しをする。
泊まらせる側は、無理をしない範囲で交流を楽しむ事が大事だと思います。

何が得られる?

国際交流

大体のカウチサーフィンの経験では、基本的にお互いの国の話になります。
日本のことについて話したり、相手の国のことについて聞いたり、まさに国際交流です。

日本は独自の文化・歴史があり、特に西洋の人からはいつか行ってみたい「憧れの地」と言われることも多く、日本の話をするととても喜ばれます。
また日本のことを過大評価している方も多く、「日本は高級な国」を言われたりもしますが、意外と「安いんだよ」「500円で美味しい牛丼食べられるし、定食でも1000円以下だよ!」と伝えるとかなり驚かれ、話も盛り上がります。
そして相手の国について知るメリットもたくさんあります。旅中にサーファーとして利用する際には、ローカルのお店やおすすめスポットを教えてもらえたり、ホストとして利用する際だと、行ったこともない国について知る事ができ、新しい発見ができる事間違いなしです。

英語力の向上

カウチサーフィン自体が日本語には対応していないため、基本的に英語での操作になりますし、日本語を話せる利用者は少ないため、メッセージのやり取りなどもほぼほぼ英語です。
もちろん宿泊時、サーファー/ホストとお話をする際も英語なので、とにかく英語力が鍛えられます。

世界中に友達ができる

SNSなどが普及したおかげで、カウチサーフィンで出会った人とその後も気軽に連絡をとれたり、近況を確認できたりするので、世界中に友達ができます。
なので、お別れの際の決まり文句はいつも、「いつか日本に来る事があったら、知らせてね!」です。
悲しいお別れの時間も、またいつか会えるという希望があれば明るくバイバイする事ができます。

まとめ・感想

私たちはこのカウチサーフィンのおかげで、2ヶ月間のヨーロッパ旅を最高に充実したものにする事ができました。
日本についてたくさんの人に伝える事ができた上に、ローカルの人のようにその国を楽しむ事ができ、旅費を節約できただけでなく、かけがえのない経験をたくさんする事ができました。
カウチサーフィンで出会った人とは今でも連絡を取り合い、私たちをホストしてくれた人が日本に来た時にはホストをしたりして何かしらの形で恩返しをしたいですし、この素晴らしいカウチサーフィンというコミュニティへの恩返しとしても、日本でもホストとして、時にはサーファーとしてこれからもカウチサーフィンを利用し続けたいと思います。

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この記事を書いた人

沖縄生まれ沖縄育ち。1997年早生まれ。
小さい頃から旅に行くためならどんな努力も厭わない生粋の旅好き。
高校3年でアメリカ留学を経験、大学では言語学を学び、
おかげで日本語が下手になった英語オタク。TOEIC910。IELTS勉強中。

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